よくあるご質問

アルマイトについて

アルミニウムおよびマグネシウム材以外の材料に処理はできますか?
ご対応可能な材質につきましては、アルミニウム展伸材、アルミニウム押出材、アルミニウム鋳物、アルミニウムダイカスト材とマグネシウム材の陽極酸化皮膜処理となります。メッキや塗装、アルマイト処理前後のバフ、ブラスト加工などについては、協力会社での対応可能なものもございますのでご相談ください。
表面処理の価格はどのような基準で見積もりしますか?
硬質皮膜処理については、基本的に製品表面積でお見積もりいたしますが、仕様・材質・形状・数量などにより価格は変わります。また、板材につきましては基本的には表面積にて、押出材につきましては重量にてお見積もりいたします。アルマイト処理のお見積もりに関しては、①図面などの形状・寸法がわかるもの ②材質 ③数量 ④処理仕様・膜厚をFAX、メールなどでご連絡いただいたあとに検討させていただきます。
硫酸アルマイトはできますか?
アルマイト処理は硫酸アルマイト処理となりますが、その他シュウ酸硬質アルマイトや特殊電解液によるプラズマ陽極酸化処理(ケプラコート、マゴキシドコート)も対応可能となっております。
マスキングは可能ですか?
可能です。寸法公差の厳しい穴や、ヘリサートの入ったタップ穴はゴム栓やネジなどでマスキングいたします。また、平面部や曲線部もシールやマスキング塗料を用いてマスキングすることができます。マスキングをする部分の形状や面積などで外観上悪くなる場合がございますので別途打ち合わせが必要です。
一度アルマイト処理したものを、後加工でアルミの表面を出してしまったのですが、その部分にだけもう一度アルマイト処理をすることができますか? また、すでにアルマイトが生成されている部分はどうなりますか?
部分アルマイト処理は実施することができます。アルマイト処理を実施する場合は給電接点が必要となります。前回使用した給電接点でそのまま使用できる場合もありますが、別途打ち合わせが必要です。すでにアルマイトが生成されている部分にはそれ以上アルマイトは生成しませんが、元々アルマイト処理されていた部分については剥離(はくり)・脱落の可能性があります。また、長尺品や定尺板などにつきましては部分アルマイト処理の対応はいたしかねます。
アルミ以外の金属が製品に組み込まれている場合はそのまま処理することはできますか?
アルマイト処理を行う場合、アルミとチタン以外は電流を電解液の中で電気を流すと溶けてしまいます。よってアルミ以外の金属がある場合はマスキングが必要となります。その形状により、マスキングができない場合もありますので、事前に打ち合わせが必要となります。
黒アルマイト処理について
弊社でも処理をしていますが、染色による黒アルマイト処理は染料を使用していますので、屋外で使用すると紫外線などの影響による色落ちすることがございます。そこで弊社で処理している2次電解着色の黒アルマイト処理については、色落ちはありません。また、ケプラコートも皮膜自体が黒や白色に発色(自然発色)していますので、色落ちもありません。
普通アルマイトと硬質アルマイトでは何がちがいますか?
皮膜硬度が向上しますので、耐磨耗用途に差が生じます。また、処理条件(温度・時間など)も異なります。
ADC-10および12種には、(硬質)アルマイト処理が不可能と言われたことがありますが、処理はできないのでしょうか?
当社ではADC-10および12種にも(硬質)アルマイト処理は可能です。そのほかのアルミニウム材についても、ほとんどの材種で処理が可能です(材質により処理膜厚は異なります)一度ご相談ください。
寸法変化はどれくらいですか?
アルマイト膜厚の半分がアルミの中に浸透し、約半分が外に成長しますので、寸法的には片側が膜厚の約半分相当が大きくなります。(50μm仕様の場合25μmが寸法的に増えます。)寸法変化量は、各材質により異なりますので、寸法精度が要求される製品は、試作確認をお願いいたします。
再処理は可能ですか
脱膜再処理は可能ですが、その際には寸法が脱膜により減少し、表面粗さも粗くなります。寸法の減少は、脱膜再処理後最初のアルマイト処理前の素材の寸法よりもマイナスになります。(同膜厚を脱膜後も乗せた場合。)
アルマイト処理とはどのようなものですか?
表面処理の一種で、陽極酸化(処理)とも言われ、アルミニウム材やマグネシウム材の表面を酸化皮膜で覆うことで腐食防止や硬度アップをはじめ、表面特性(摺動性(しゅうどうせい)や撥水性(はっすいせい)、導電性、塗装密着性向上など)を付与することが可能な表面処理です